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古書店 一馬書房

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古書店 一馬書房

2019/10/15 19:15


こんばんは、店主の一馬です。本日、10月15日よりオンラインのお店を開けて、営業を再開しました。大変お待たせしておりまして、すみません。あんまり気負いすぎずに、肩のちからを抜いてぼちぼちやっていけたらなあ、と思っております。これからもお付き合いいただける方は、どうぞよろしくお願いします。

今日は、運営再開の記念ということで、店主の敬愛する作家の作品をwebの店頭に並べてみました。そうです。サリンジャーです。この本は正直に言うと、サリンジャーのファンとしてはあまり手放したくない種類の本でしたが(手放したくないかどうかは、机の棚に置いてみると分かります笑)、そういう本こそを売るのが古本屋の商売だと思うので、思い切って出してみました。

以前から、もの書きの皆さんを応援するような企画が、一馬書房の活動で、ちょっとでもできないかと考えていて、店主の短編原稿を同封したりしようかと思っていたのですが、これだとどちらかというと僕の宣伝で、もの書きの方の支援になるのかなと逡巡していました。それで今日、たまたま並べたサリンジャーの本を開いて、中にカードが挟まれているのを見つけました。同じ出版社の著作や作品についてちょこっと言及する折り込みチラシのあれです。僕はその中折りのチラシを栞代わりに使っていたりしたのですが、その開いたページがちょうど、ずっと覚えておきたい言葉が書かれた頁だったのです。それで、そのカードをちゃんとした紙製の栞と入れ替えて、一馬書房からのメッセージとしてはどうだろうか、ということを思いつきました。

写真のものが一応、試作品です。今回この本をお買い上げいただいた方には、この栞を、サリンジャーからのもの書きへのアドヴァイスにも思える頁に挟んでお送りしようと思っています。裏面には手書きで文字と書房の判子を押しました。表面は小洒落た感じの既製のイラストが印刷されています。いまは試作段階の企画ですが、よろしければどうぞ。

僕のこのお店は更新が遅めですが、徐々にラインナップを増やしながら、本にコメントを添え、特におすすめしたい本には、栞を挟んでお渡ししていこうといまのところ考えています。

一馬書房で何かやって欲しい企画などがありましたら、お問い合わせ欄を使ってご連絡いただいてもいいですし、本のご購入時に備考欄がありますので、そこにご記入くださっても構いません。メールでのご連絡の場合は、mail@kazumashobo.comまでお願いします。できる範囲で対応します。

一馬書房のTwitterも落ち着いたら再開したいのですが……ちょっとSNS疲れで、しばらくはないです。その代わり、いまは本店サイトの充実にもっと力を入れていきたいと思っています。

店主


(上記写真:今回、試作品として用意した栞とweb店頭のサリンジャーの本)

<一馬書房ひとこと営業日誌>

 今日は休日でしたので、梅田の紀伊国屋書店で文房具と新刊を漁ってました。宛名書きなどに使えるボールペンを探していて、中々いいものに出会えなかったのですが、ネットで調べた結果、PILOTのCocoon(コクーン)が至高という情報をゲットし、しれっと購入しました。値段も千五百円と値ごろで、帰って書いてみるとしっくり来たので、こいつはいいということになり、気に入って使っています。サリンジャーの栞の文面も、このペンで書きました。いまのところ滲みも掠れもないのでよい買い物でした。ついでに海外文学棚を見ると、翻訳家の柴田さん監修の雑誌『Monkey』秋冬号が出ていて、今年が生誕百周年とあってか、サリンジャー特集でしたので、思わず買ってしまいました。古本屋をやっていると、逆に新刊で買うことって少なくなったのですが、こういうタイムリーな旬ものには、やはり食指が動いてしまいます。もちろん梅田の紀伊国屋の帰りには『阪急古書のまち』の古本屋街に立ち寄り、棚を一通り見てから帰りました。本に関わる場所にしか僕は行きません笑

(上記写真:サリンジャー・マニアなら黙って買うべし、の秋冬特集号。表紙含め、都会感が滲む。『Monkey』は裏切らない)

(了)