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古書店 一馬書房

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古書店 一馬書房

2018/01/25 13:32

こんにちは、一馬書房です。新春セール期間は昨日で終了予定でしたが、お値段はSALE価格のまま販売を続けることにしました。本の売れ行きが余り芳しくなかったからで、具体的に云うとこの期間中の注文は一件もありませんでした。品揃えや商品価格、認知度の低さなど、始めたばかりの頃には見えなかった問題が今回のセールで明らかになったと思っています。お店の在り方も根本的に考え直さなくてはいけない、さてどうしたものか、と現在思案中です。

品揃えに関しては、この本店サイトに並べる商品は、絶対に本棚に入れておきたくなるような本で揃えなければ、お客さんが欲しいと思ってくださるところまで届かないだろうな、ということです。売れていった商品の半分以上は、個人として余り手放したくないなと思うような本でした。

これから本店サイトに並べるのなら、自分が本当にオールスターだと思うような品揃えで、訪れてくださったひとをお迎えしたいなと思っています。開店当初、101冊という数を揃えるために追加した商品が多くありました。また仕入れのつもりで買った商品の内、蔵書にした書物がいくつもあります。でも、本当はそう思った商品こそを手放して、お客さんの手元へと届けるのが古本屋の商売なのだろうと思います。開店当時に追加した商品に関しては、今後取り下げることも考えています。全体的にもっと一馬書房としての色が濃く出るような、味のある品揃えに変えていきたいですね。すぐに揃えることは出来なくても、一冊一冊を積み重ね、品数としても厚みのあるものに。

商品価格は、中々、適正価格というものが掴みづらく、Amazonなどの大手サイトがある種の基準になっているところも多々あるのですけれど、今回のセールで分かったことは、いくら安くしても購入されることのない類の本があるのだということです。

特に小説のような媒体は、お客さんの立場になってみて分かるのですが、新古書店チェーン店や書店で簡単に入手できるものは、そちらで確実に購入できるのだから、強いて並べる必要もなかったと反省しています。むしろ、新刊書店や通販大手サイト、新古書店チェーンであまり取り扱いのない文学作品で且つ、物書きのお客さんが必要としている良質なものを出発点としないと、オンライン古書店としての商売は成り立たないだろうということに実体験として気付きました。

価格は大手通販サイトより安いものもあるのですが、そうではなくお客さんが手にとっていただける価格、その小説に相応しい価格をそれぞれ意識して値付けすることが大事だと思うので、今後価格改定を繰り返しながら、ベストなところに落ち着けたらと思います。

認知度については、まずお店の名前を知っていただくところから始めたいです。広報のやり方など、まだまだ分かっていないところだらけなので、試行錯誤しながら進んで行きます。恐らく本店サイトだけで新たなお客さんを迎えることは難しいなと思うので、Amazonへの出店を今年の目標のひとつに掲げています。

物語を書くひとにとって必要とされる古書店を目指して、頭を何度もぶつけながらも、一馬書房の運営を進めていきます。書き手として共に歩んでくださる方がいれば、嬉しいです。

店主