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古書店 一馬書房

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古書店 一馬書房

2017/12/27 17:32

こんにちは、いよいよ年の瀬ということで、一馬書房も本日19時をもちまして冬期休業期間となります。今日は東京レポートの続きと、今後の日程についてお話します。

まず、一馬書房の営業日程ですが、28日から2018年1月3日まで冬期休業期間とさせて頂きます。管理会社でありますBASE株式会社様が冬期休業期間となること、また当店は日本郵便での発送を行っている為、年賀状シーズンの影響を考えまして、この期間はお休みをいただくことにしました。ただ、お正月休みの期間にお客様にくつろいで商品コメントを見ていただきたく思いましたので、当店サイト自体は開けたままにしておきます。もし気に入った商品がある場合、ご注文自体は可能ですが、1月4日以降の商品発送となりますので、予めご了承ください。4日から通常営業、再開です。

本年は大変お世話になりました、来年度も引き続き暖かく見守ってくだされば、店主としてこれほど嬉しいことはありません。来年度の抱負も近い内にブログ記事に上げようと思っておりますが、Amazonストアへの出店やお客様からの買い取りを行うか、現在検討中です。また実際に本を手渡し出来る機会を来年度は作れればいいなと、いまのところは青写真を描きながら思っています。皆様が本とともに、よいお年を過ごされることを願っております。お届けした本が買ってくださったお客さんのお手元にちゃんと届き、言葉や文字がこころの滋養となって、日々の生活や執筆活動の力となるように、そんなことを願いつつ、これからも古本屋としての道を歩んでいきます。

店主

<東京旅行記2>

神田古書店の一誠堂書店を出て、通りに出るとお腹が鳴っていました、朝は軽く食事をしただけなので時刻は昼を回っています。ガイドマップを再びぱらりぱらりと捲りながら、喫茶店を探しました。神田で最も有名な喫茶店のひとつ、ラドリオ。かつて神田の文人達がこぞって通ったお店として知られています。ウインナーコーヒーはこのお店が発祥なのだとか。すずらん通りを少し入った路地にお店があります。普段、純喫茶に中々入る機会のない私は、扉を開けるのも少し億劫でしたが、そろりとドアを開けてみると店内はほとんどの席が埋まっています。入り口すぐ側の席に掛けると、ちょっと縮こまりながらランチセットを注文しました。中にはサラリーマンや、神田の老紳士など落ち着いた客層ですが、会話と笑い声で賑わっています。お上りさん状態の私は親切な店員さんに接客して頂きながら、ナポリタンとウインナー珈琲を注文。ナポリタンは優しいながらもしっかりとした味わいで、このお店の雰囲気そのものを表しているようでした。食後に出てきたウインナーコーヒーに舌鼓を打ち、本当にこんなに美味しい珈琲があるのかと思わず感動していました。いつかまた東京に戻った時には訪れたいなと思っています。

その後、再び靖国通りに入って、澤口書店さんや八木書店さんの中を見学。八木書店さんでは、明治・大正期の純文学の品揃えがびっしりと棚に並んでいます。復刻版の棚や作家作品の棚で、最近意識して読んでいる芥川龍之介の本や萩原朔太郎らの欲しい本が見つかり、色々と悩みながらも二冊購入。その後もどんどん古本屋に入って回っていきました。崇文館書店さんは英書のみの取り扱いなのですが、本当に別世界に来たのかと思うような異国情緒溢れる本の並び、二階の文学書のコーナーが見学できなかったことが悔やまれますが(担当者不在の為、二階は閉鎖となっていました)、これも次回東京行きの際には足を運びたいなと思う場所でした。

色々古本屋を廻った後は、今度は文房具屋さんへ。文房屋というお店が三省堂書店の近くにあり、入り口には文豪が使った原稿複製などが売ってあり、めちゃくちゃ欲しかったですが、財布とお相談して断念。代わりにB1Fにある文房具コーナーで眼を惹かれる黒革のペンケースがあり、一目惚れして購入。いまも鞄の中に入っています。戦利品をいっぱい抱えた私は、浮かれていたのか、まだいけると思って今度は三省堂書店の中へ笑 先が思いやられますが、次回につづく。神保町は店主にとって本当に憧れの街でしたが、向こうに行ってもその憧れは消えませんでした。

<つづく>


(神田神保町にある文房堂。文房具や画材などを取り扱う老舗店。『写真AC』より引用掲載。)