朗読者 ベルンハルト・シュリンク著 (文庫本)
「朗読者」ベルンハルト・シュリンク著 新潮文庫(2003) 文庫本 重版 258頁 状態:C(並下 カバーにスレ、折れ跡あり。帯なし)
<裏書き・引用>
15歳のぼくは、母親といってもおかしくないほどの年上の女性と恋に落ちた。「なにか朗読してよ、坊や」――ハンナは、なぜかいつも本を朗読して聞かせて欲しいと求める、人知れず逢瀬を重ねる二人。だが、ハンナは突然失踪してしまう。彼女の隠していた秘密とは何か。二人の愛に、終わったはずの戦争が影を落としていた。現代ドイツ文学の旗手による、世界中を感動させた大ベストセラー。
<店主・コメント>
第一部では、ティーンエイジャーである主人公の「ぼく」が年上のハンナに対する痛々しいまでの恋の意識が描かれる。しかし、物語が進んで行くにつれて徐々に隠されていた彼女の過去を知ろうとし、やがて得た真実と共に、彼は大人になっていく。タイトルの意味を表すハンナの秘密を知った時、私は愕然としました。状態が少し悪いので並下としましたが、通読に問題はありません。