「読書について」ショーペンハウアー著 鈴木芳子訳(文庫本)
「読書について」ショーペンハウアー著 鈴木芳子訳(文庫本)
2017刊(重版、2018)光文社古典新訳文庫 194頁 状態:A(美本。本文、小口、天地、カバーともに綺麗な保存状態です)
<梗概>
「読書は自分で考えることの代わりにしかならない。自分の思索の手綱を他人にゆだねることだ」率直さゆえ辛辣に響くアフォリズムの数々。その奥底には、哲学者ショーペンハウアーならではの人生哲学と深いヒューマニズムがあります。それが本書の最大の魅力です。
<店主ひとこと>
他の本をうちやってでも、読書をはじめるにあたって、一番はじめに読んで欲しい本。学生の頃に一度読んでいましたが、読み直さなかったことを最近になって後悔しています。本を読むことよりも大事なことは、自分の頭で考えること。たとえ何千、何万の本が本棚の中にあって、それらすべてを読み込むことができたとしても、自分の頭で一生懸命に考えて血肉にしたたったひとつの考えに敵わない。注意深く読めば、ものかきにとってのオリジナリティを生み出すこと、創作を続けていく上での姿勢について、多くのヒントが散りばめられていることが読み取れます。