『鈍感な世界に生きる敏感な人たち(highly Sensitive Person)』イルセ・サン著 枇谷玲子訳(単行本)
『鈍感な世界に生きる敏感な人たち(highly Sensitive Person)』イルセ・サン著 枇谷玲子訳(単行本)
ディスカヴァー・トゥエンティワン社 2016刊 重版(2019)230頁 状態:AA(美麗本。帯付き。ほぼ新品のコンディション、線引き書き込みなし、小口、天地、本文良好)
<概要>
5人に1人!? あなたや家族もHSP(とても敏感な人)?
HSP自己診断テストをお試しください。
ケース1:いつも周囲のひとに振り回されて、心身が疲れ果てる。
ケース2:責任感が強く、仕事や家事を抱えてしまう。
ケース3:人が多く集まる場所だと落ち着かない。
ケース4:相手の表情・におい・音などに過敏に反応してしまう。
あなたは「神経質」でも、「忍耐力がない」わけでもありません。敏感さは愛すべき「能力」です。
<店主ひとこと>
HSP(Highly Sensitive Person)という言葉をご存じでしょうか。訳すとすれば『非常に敏感なひとびと』といったところですが、他の人よりも音や匂い、あるいは周囲の人間の感情に敏感であったり、僅かな刺激から多くの情報を一度に受け取ることのできる特性を持つひとのことで、人口の約20%が当てはまると一般に言われています。
かくいう店主も、思い当たる節がかなりありましたので巻頭のHSPテストを受けてみたところ、基準点を大幅に上回って該当しておりました。この本は、HSPのひとが陥りがちな負の連鎖や、社会で感じやすい負い目のようなものをきちんと説明し、それはあなた自身に非があったといえるものではなく、周囲の環境の側に実は問題の根があったのだ、という視点の転換を促すものです。
個人的にはこの本でHSPのすべてが解決した、と言うわけではないのですが、自分の息苦しさにはちゃんとした理由があって、そのひとつの糸を解きほぐしてくれた本だと思っています。HSPを理解するとっかかりとして、初めて読むのに一番よい、教科書的な本です。