『夢十夜(他二編)』夏目漱石作 文庫本
『夢十夜(他二編)』夏目漱石作 文庫本 岩波文庫(緑11-9)1986刊 重版(五刷)全187頁 状態:B+(良品 古本として良好なコンディションです。天にヤケはありますが、自然な経年ヤケ程度で、保存状態はよく、中身は大変綺麗です。注解の頁に僅かに折れ跡がございます。カバー、小口、地に問題は見受けられません)
<梗概>
長篇の合間をぬうようにして書かれた小品とよばれる一群の短編がある。小品とはいうが、しかしその存在は大きく、戦後の新しい漱石論は『夢十夜』の読み直しからはじまったと言っても過言ではあるまい。ここには荒涼たる孤独に生きた作家漱石の再暗部が濃密に形象化されている。『文鳥』『永日小品』を併収。(解説=阿部昭)
<店主ひとこと>
こちらの本は現在の岩波文庫カバーより以前のもので、既に絶版となっているお品ものです。緑のタイトルに梗概を添えたクラシックな岩波の装丁。冊子としては薄いですが、中身は漱石のエッセンスがぎゅっと詰まった『夢十夜』。