『紙の動物園』ケン・リュウ短編傑作集1 ケン・リュウ著 古沢嘉通編・訳 (文庫本)
『紙の動物園』ケン・リュウ短編傑作集1 ケン・リュウ著 古沢嘉通編・訳 (文庫本) 早川書房 2017刊 初版 263頁 状態:A(美本 中身・カバー、小口、問題なく、コンディションは非常に良好です)
<梗概>
香港で母さんと出会った父さんは母さんをアメリカに連れ帰った。泣き虫だったぼくに母さんは包装紙で作ってくれた折り紙の虎や水牛は、みな命を吹き込まれて生き生きと動き出した。魔法のような母さんの折り紙だけがずっとぼくの友達だった……。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、世界幻想文学大賞という史上初の三冠に輝いた表題作など、第一短編集である単行本から七編を収録した。胸を打ち心を揺さぶる短編集。
<店主ひとこと>
この本を見つけたのは、古本屋のワゴンセールの中でした。店員に話を聞くと、そのお店が海外文庫の棚をなくすというので、一馬書房の在庫を増やそうと、いくつかの本を買い取りました。その中に可愛らしい折り紙の虎が描かれた表紙の本がありました。ケン・リュウという海外作家は知らなかったのですが、あらすじに惹かれ、気が付くと手に取っていました。それからしばらく経ち、出品しようと思って、頁を開いてみると、止まらなくなってしまい、読み終えた頃には泣いていました。表題作『紙の動物園』は、ほんものの短編です。