『いつも手遅れ』アントニオ・タブッキ著 和田忠彦訳 (単行本)
『いつも手遅れ』アントニオ・タブッキ著 和田忠彦訳 (単行本) 河出書房新社 2013刊 初版 281頁 状態:A(美本 古本として非常に良好なコンディション。カバー、頁ともにキズなく、綺麗です。帯付き。)
<梗概>
人が時間に遅れるのか、時間が人を追い越すのか。裏切り、恋慕、老い、後悔……。それぞれの物語を秘めた18の書簡。現代イタリアを代表する作家によるたくらみに満ちた作品集。
無に向かって広がる声の万華鏡。読めば読むほどふかみにはまる。タブッキに惚れたってことよ(小池昌代・詩人)
こうして小説になったこれらの手紙の性質はどんなものか話せと言われたら、恋文だと規定してみせるかもしれない。それは相当広い意味において、つまり広大な愛の領域と同じくらい広くて、怨恨、憤慨、郷愁、後悔といった、愛の領域とは無縁に見える未知の領域にまで広がっている。(A・T 「あとがき」より)