『ハローサマー、グッドバイ』マイクル・コーニイ
『ハローサマー、グッドバイ』マイクル・コーニー著 山岸真訳 文庫本 河出文庫 2008刊 重版 381頁 定価850円 状態:B(並 小口・地に僅かなヨゴレ)
<梗概>
夏休暇をすごすため、政府高官の息子ドローヴは港町バラークシを訪れ、宿屋の少女ブラウンアイズと念願の再会をはたす。粘流(グルーム)が到来し、戦争の影がしだいに町を覆いゆくなか、愛を深める少年と少女。だが壮大な機密計画がふたりを分かつ……少年の忘れえぬひと夏を描いた、SF史上屈指の恋愛小説。待望の完全新訳版。
<著者>
マイクル・コーニー(Micheal Greatrex Coney 1932-2005)
1932年、英国バーミンガム生まれ。72年、カナダのブリティッシュコロンビア州に移住。77年、『ブロントメク!』で英国SF協会賞を受賞。2005年没。70年代イギリスSFの最高峰とも評される『ハローサマー、グッドバイ』。2013年には続編『パラークシの記憶』が邦訳された。
<店主コメント>
かつて邦訳されていた作品はサンリオSF文庫の四冊のみだったが、熱烈なファンの支持を得て、三十年近い時を経て復刊。続編の『パラークシの記憶』も河出文庫から復刊されている。読書漫画『バーナード嬢曰く』で紹介され、ひそかな人気を博している。