『悪の華』シャルル・ボードレール著
『悪の華』ボードレール著 安藤元雄訳 文庫本 集英社文庫 1991刊 重版 413頁 定価790円+税 状態:A(美本)
<著者・略歴>
シャルル・ボードレール(Charles Baudelaire 1821-1867)
パリに生まれ、六歳で父を喪う。中学を退学処分の後、大学入学資格を得る。法科大学に籍をおくが、文学青年たちと交わり学業を放棄。たった一冊の韻文詩集『悪の華』で近代詩の祖となった。
<梗概・引用>
1857年6月、発売と同時に検閲にあい、風俗壊乱の罪に問われた『悪の華』は、「きみは新しい戦慄を創造した」とのユゴーの絶賛をはじめ、フローベールなど多くの知友から賞賛された。第二帝政時代のブルジョア社会から忌避され危険視されたボードレールだが、彼の投じた「近代詩」への波紋はヴェルレーヌ、マラルメ、ランボーに、そしてロートレアモンへと拡がり、その後の世界の詩の流れを決定した。