自助論 S・スマイルズ著 竹内均訳
「自助論」S・スマイルズ著 三笠書房(知的生き方文庫)2014改版 重版 296頁 状態:A(美本)
<梗概・引用>
「天は自ら助くる者を助く」この自助独立の精神にのっとった本書は、刊行以来今日に至るまで、世界数十カ国の人々の向上意欲をかきたて、希望の光明を与え続けてきた。『向上心』と並ぶ、スマイルズの世界的名著。
<店主・コメント>
自己啓発本の類いはいくら読んでも印象に残ることはあまりないのですけれども、この本の主要な論旨となっている自助精神というものは、何故か強く残っていて、学生の頃に線を引いて読んでいた覚えがあります。内容が特別に優れている訳ではなく、ごく当たり前のことが淡々と綴られています。しかし、読み終えた時に自分の力でなんとかできることは、ひとりでやっていこうと思うようになった本のひとつです。小説を書く人間は誰しもひとりきりで物語と向き合っていかなければならず、『天は自ら助くるものを助く』という言葉は、執筆を支える小さなバックボーンのひとつになっていると思います。特に若い学生の方におすすめします。