人生の短さについて セネカ著 (文庫本)
「人生の短さについて」セネカ著 文庫本 茂手木元蔵訳 岩波文庫(1980) 重版 229頁 状態:A(美本)
<概要・引用>
セネカはローマ帝政の初期というひどく剣呑な時代に生きた。事実、かつての教え子ネロ帝から謀反に加担したと疑われ自殺を命じられるのである。良く生きれば人生は十分に長いと説く表題作、併収の『心の平静について』『幸福な人生について』のいずれもが人生の苦境にたちむかうストア哲学の英知に満ちている。
<店主・コメント>
時間がただ濫費され、安く扱われるこの現代日本社会に生きている私たちに、二千年前の哲人が問う。あなたの人生は本当にそれで良いのか、振り返ることも出来ない、覚えてもいない過去の時間を過ごすことに価値はあるのかと。自分の理想を目指そうとする人間の足下を支える土台のような哲学書。日々忙しくて時間が足りないという人も、無駄に使ってしまうという人も、一度落ち着いてこの本を読めば、新たな視界が開けます。