書くことについて スティーヴン・キング著 (文庫本)
「書くことについて」スティーブン・キング著 田村義進訳 文庫本 小学館文庫(2013) 412頁 重版 状態:B(並 帯付き)
<裏書き・引用>
〈われわれ三文文士の多くもまた、及ばずながら言葉に意を注ぎ、物語を紙の上に紡ぎ出す技と術に心を砕いている。本書の中で私はいかにして「書くことについて」の技と術に通じるようになったか、いま何を知っているのか、どうやって知ったのかを、出来るだけ簡潔に語ろうと思っている〉
モダン・ホラーの巨匠が苦闘時代からベストセラー作家となるまで自らの体験に照らし合わせて綴った自伝的文章読本。『小説作法』の題名で刊行された名著の待望の新訳版。
<店主・コメント>
個人的には物語云々のテクニックよりも、キングが物語を書く上で考えていることや心構えを知ることが出来たという点の方が収穫が大きかったです。何よりも彼自身の半生が綴られている書でもあるので、自伝の一種として読むのもありだと思います。というか、記憶に残るのはどちらかと言えば、彼自身の人生そのものを語ったエピソードの方かもしれません。文章作法のひとつとしても、作家スティーブン・キングの記録としても面白く読める、そんな一冊に仕上がっています。