「スペインの雨」佐藤正午著　集英社(1993) 　単行本　212頁　初版　状態:A
（美本　帯付き　帯にのみヤケあり）

　＜帯文・引用＞
　その男の純粋さは危うい。その女のしたたかさは残酷。甘にがい青春の終わりを噛みしめる８篇の恋愛小説集。

　＜店主・コメント＞
　一躍、時のひととなった第１５７回直木賞受賞者、佐藤正午の９０年代短編小説集。８３年の第７回すばる文学賞を受賞した『永遠の１/２』でデビュー。当時の選考委員のひとりである佐伯彰一氏は「作風は丸谷才一かける村上春樹」という納得の評を与えました。受賞作『月の満ち欠け』を読んだ後には、『ジョン・レノンが撃たれた日』という８０年代を象徴する様なタイトルからはじまる中初期にタイムスリップして、この短編集をどうぞお楽しみください。
佐藤正午さん、受賞おめでとうございます！