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古書店 一馬書房

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「謎とき 村上春樹」石原千秋著(新書)

光文社 2007刊(2009重版)332頁 帯付き 状態:B +(古本として概ね良好な保存状態。本文、小口、天地は大変綺麗な状態です。表紙にのみ若干の開きぐせが見られますが、それ以外は極めて良好なコンディション)

<梗概>
鼠、井戸、10本の指、完璧な耳、こちら側とあちら側、名前のない人物、そして僕……。『1Q84』につながる謎。村上春樹は一つの「大きな物語」を書いている。

第一章『風の歌を聴け』
1.「僕」が彼女を救う物語 2.「僕」が鼠を殺す物語

第二章『1973年のピンボール』
1.忘れられる土地の物語 2.言葉の果てに行く物語

第三章『羊をめぐる冒険』
1.名前を探す物語 2.時間を探す物語

第四章『世界の終わりとハードボイルドワンダーランド』
1.「私」が時計になる物語 2.時計塔が地図になる物語

第五章『ノルウェイの森』
1.直子を「正しい宛先」に届ける物語 2.直子が「物語」を作るまでの物語

自己神話化とは、小説それ自身が生と死を繰り返すこと、つまり自己肯定と自己否定を繰り返すことである。村上春樹文学の主人公「僕」たちも、自己肯定と自己否定の間を揺れ動いている。だから村上春樹文学には長い時間が必要だし、ときに底なしの虚無を感じさせることがあるのではないだろうか。村上春樹は、いつ終わるともしれない一つの大きな物語を書き続けているようだ。

村上春樹のデビュー作『風の歌を聴け』の中に「引用」されている作家「デレク・ハートフィールド」は、こう言っている。
「誰もが知っていることを小説に書いて、いったい何の意味がある?」
僕の呪文が多くの「謎」をといて、「誰も知らないこと」を見せてくれたらいいと思う。(『はじめに』より)

<店主ひとこと>
いわゆる「謎とき」本の一冊。取り上げられているのは、日本で最もメジャーな作家といえる村上春樹。この手の謎とき本で有名なのはドストエフスキーの訳者で知られる江川卓の「謎とき『罪と罰』」が先駆けですが、こちらも負けておりません。

村上春樹作品って読んだ人にはわかると思うのですが、けっこう謎が多いんですよね。「どうしてこの場面でこの人物がこんなこと言ってるんだ?」という謎がさらっと仕掛けられています。作者が手品師だとすれば、作品はマジックショーのようなもので、タネがわかる人にはああなるほど、そうなっていたのねと分かります。

作品の解釈に決まった正解はないんですが、この面から考えていけば作品の謎が説明できるということもあります。小説を読むということは、作者と読者の間で駆け引き、読み合いが起こるということでもあります。そんなスリルのある読みを楽しんでみてください。

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