「オープン・ダイアローグとは何か」斉藤環著+訳(単行本・大判)
医学書院 203頁 2015刊(重版)状態:AA(美麗本、帯付。小口にのみごくわずかな使用感が認められるのみで、本文・天地・カバー表紙、すべて新品に近い綺麗なコンディション。
<帯文紹介>
フィンランド発、精神医療を刷新するアプローチ。シンプルきわまりないこの手法がなぜ驚くほどの効果を上げるのか!?
聴く。問う。声を響かせる。対話は手段ではない。それ自体が目的である。治療は副産物としてやってくる。モノローグ(独白)をダイアローグ(対話)に開くために。
経験を積んだ専門家ほど、その手法と思想を聞いて「これは効かないほうがおかしい」と感じてしまうのは無理もありません。私自身が文献を読んだだけで、これほど入れあげてしまったのもおわかりいただけるでしょう。それほどこの「開かれた対話」には確たる手応えがあったのです。(斉藤環)
<店主ひとこと>
オープン・ダイアローグとはフィンランドの臨床心理士であり大学教授であるヤーコ・セイックラ教授により発案された精神病(主に統合失調症関連)の治療手法のひとつです。患者のモノローグを、開かれたダイアローグとすることで治癒することを目指します。精神的な病に苦しむ人に、既存の治療方法のみならず、わらをも縋るような思いで回復を模索する方に、その一助となるよう、精神医学関連の本を置くことにしました。本書は専門的な内容ですが、哲学的、文学的な理論について言及されるシーンもあり、その手法の目新しさのみならず、読者が興味深く読むことができる良書だと思います。