『東京百景』又吉直樹著(単行本)
ヨシモトブックス発行 発売元:ワニブックス 2013刊 重版 276頁 帯付き 状態:B +(古本として概ね良好なコンディション。カバーに薄いキズあり。本文・小口・天地は大変良好な保存状態)
<梗概>
ピース・又吉直樹。全ての東京の屍に捧ぐ。
「東京ははてしなく残酷で時折楽しく稀に優しい」いま最も期待される書き手による比類なき文章百選。
<店主ひとこと>
2015年、芥川賞を受賞し時のひととなった又吉直樹さんによるエッセイ。お笑いコンビ・ピースとして活動されていた頃の前日譚。東京での日々を振り返る数々のエピソード。三鷹、原宿、井の頭公園、吉祥寺。『火花』や『劇場』を読んだ後、改めて物語の舞台となった東京各所での思い出が綴られたこのエッセイを読むと、まるで小説の中のような出来事が又吉さんの周辺で当たり前のように起こっていて、不思議な気持ちになります。飾らないことばと落ち着いたトーン、それでいてきっちり笑わせてくれる関西人の文章に思わず痺れます。何気ないところに隠れた面白さを見つけ出してしまう天賦の才。又吉さんが敬愛する太宰治に関連した裏話もここに収録されていました。