『show your work! クリエイティブを共有 “君がつくり上げるもの”を世界に知ってもらうために』オースティン・クレオン著 千葉敏生訳
『show your work! クリエイティブを共有 “君がつくり上げるもの”を世界に知ってもらうために』オースティン・クレオン著 千葉敏生訳
実務教育出版 2014刊 初版 229頁 状態:A(美本 カバーにごくわずかなスレは見られますが、小口・天地・本文のコンディション含め、ほぼ新品同様の美麗本です)
<梗概>
「自己アピールは苦手。でも、自分がつくっているものは、もっと多くの人に知ってほしい」そんなひとたちに向けた、“絵を描く作家”からのメッセージ。
モノづくりというのは、終わりのないプロセスだ。そのプロセスを共有し、君の仕事に興味を持ってくれそうな人々を惹きつけるには? 君自身や君の作品を世に送り出すときに体験する感情のアップダウンを乗り越えるには? そのヒントを教えたいと思っている。(本文より)
<店主ひとこと>
オースティン・クレオンのクリエイティブ本、第二弾。前回は、創作品を作るためのヒントやアイデアが散りばめられていたが、続編である本書は、自分の作り上げた作品をどうやってひとに知ってもらうのか、という部分にスポットを当ててレクチャーしている。
もし何か(たとえば小説の一作)を作り上げることができたら、今度はそれを世に送り出して誰かに知ってもらうこと(実際に読んでもらうこと)が必要になる。そのためには、作品そのものだけではなくて、創作物にアクセスできるようなとっかかり、誰にでも開かれたオープンな場所や情報を自分で作っていくことを、彼は勧めています。そのためにインターネットを使えばよいのだと。
作品そのものがすべてだった時代は終わり、この現代社会で創作を続けるためには、それを作り上げるまでの過程もオープンに(共有)すること、そうすることで得られる恩恵もあるのだと彼はこの本の中で説いています。個人的には、ものを書く人間がどのようにインターネットと関わっていけばよいか、ということへのヒントになりました。