『ゴドーを待ちながら<ベスト・オブ・ベケット>、waiting for Godot(単行本+洋書セット)』サミュエル・ベケット著
『ゴドーを待ちながら<ベスト・オブ・ベケット>、waiting for Godot(単行本+洋書セット)』サミュエル・ベケット著
・単行本 安堂信也・高橋康也訳 白水社 1990刊 196頁 状態:B+(概ね良好なコンディション。カバーにスレ、僅かなヨゴレあり。本文・小口・天地は綺麗な状態です。帯付き。)
・洋書 "waiting for Godot" FABER paper covered edition 94頁 状態:C(古本として可。カバーにスレ。全体にヤケあり。線引きあり。こちらはあくまでもおまけの一品としてお付けします)
<店主ひとこと>
『ゴドーを待ちながら』の単行本と洋書の二冊セットです。有名タイトルですが、恥ずかしながら、いままで読んだことがなく、せっかくなので出品する前に一晩かけて読んでみました。一読した感想は、こんなに煙に巻かれるような読書は初めてでした。評価が真っ二つに割れる作品です。この本を一般的な起承転結の物語と同じように読むと、面喰らうかもしれません。タイトルの通り、ゴドーを待っている二人の男の話です。”ゴドー”とは一体誰なのか、どうして彼らはそれを待っているのか、はっきり言って謎だらけです。この本の前では、頭のみで理解しようとすることは無駄で、筋道だった論理は何の訳にも立ちません。でも、僕らの人生も、案外そういうことかもしれないよね、っていうことが、まるで小さな鏡の中を覗くように、伝わるかもしれません。この世界は『論理』だけでできている訳じゃないんだということが、著者一流の皮肉のように伝わる戯曲です。
白水社から出ている単行本に、古本市で見つけた英語版の洋書をお付けして二冊セットでお送りいたします。洋書の方はAmazon等にも出回っていない絶版なので、稀覯本かと思われます。演劇関係の方や興味のある方にぜひ。こちらも二冊セットで送料250円の送料お得商品です。