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『移動祝祭日』アーネスト・ヘミングウェイ著 高見浩訳 (文庫本)

『移動祝祭日』アーネスト・ヘミングウェイ著 高見浩訳 (文庫本)
新潮社 2009刊 重版 330頁 状態:A(美本。帯付き。カバー・小口・天地・中身、確認済。どの箇所にも問題は見受けられません。コンディションは非常に良好で、ほぼ新品に近い美本となっております。)

 <梗概>
 1920年代、パリ。未来の文豪はささやかなアパートメントとカフェを行き来し、執筆に励んでいた。創作の苦楽、副業との訣別、【ロストジェネレーション】と呼ばれる友人たちとの交友と軋轢、そして愛する妻の失態によって被った打撃。30年余りを経て回想する青春の日々は、痛ましくも麗しい――。死後に発表され、世界中で議論の渦を巻き起こした事実上の遺作、満を持して新訳で復活。

 <本文より>
 "パリには決して終わりがなく、そこで暮らした人の思い出は、それぞれに、他のだれの思い出ともちがう。私たちがだれであろうと、パリがどう変わろうと、そこにたどり着くのがどんなに難しかろうと、もしくは容易だろうと、私たちはいつもパリに帰った。"

 <店主ひとこと>
 ヘミングウェイの作品について、とくに詳しい訳ではないのですが、これとは違う版の、土曜社から出ている黄色いカバーの『移動祝祭日(福田陸太郎訳)』を読んでいたことがあります。僕らはパリに居るわけではく、1920年代をフランスで過ごした文豪の暮らしを直接に知る機会はありません。けれども、この本を読みながら通勤電車に揺られているとき、ヘミングウェイの暮らしたアパートや、彼の通ったサン・ミシェル広場の喫茶店が、まるでいま眼前にあって、その中から眺めている若きヘミングウェイ自身の人生の一コマを、なぞるような錯覚を覚えました。

この本はものを書かざるを得ないようなひとの為に書かれたものだ、とはっきり思ったことを覚えています。本を閉じ、時間を経たいまでも、ヘミングウェイが執筆に行き詰まったとき、暖炉の火の上でオレンジの皮の汁を搾り、ぱちぱちと青い火がはぜていた描写を、僕は何故か忘れることができずにいます。

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