『花のノートルダム』ジャン・ジュネ著 鈴木創士訳 (文庫本)
『花のノートルダム』ジャン・ジュネ著 鈴木創士訳 文庫本 河出文庫 2008刊 初版 399頁 定価1200円 状態:B+(良品 古本として良好な状態です。天小口に微ヤケ)
<著者・略歴>
ジャン・ジュネ(Jean Genet 1910-1986)
孤児として里親のもとで育つ。多くの犯罪に手を染めるが、42年獄中で書いた本作で注目される。以降、『泥棒日記』『葬儀』などを執筆。60年代以降は黒人解放運動、パレスチナ問題などにかかわり、それを『恋する虜』に結実させる。20世紀で最も重要な文学者のひとり。
(訳者・鈴木創士)1954年生まれ、著書に『魔法使いの弟子』『アントナン・アルトーの帰還』。訳書にアルトー『神の裁きと訣別するため』などがある。
<梗概>
「ジュネという爆弾。その本はここにある」(コクトー)。「泥棒」として社会の底辺を彷徨していたジュネは、獄中で書いたこの一作で「作家」に変身した。神話的な殺人者・花のノートルダムをはじめ汚辱に塗れた「ごろつき」たちの生と死を燦然たる文体によって奇蹟に変えた希代の名作が全く新しい訳文によって甦る。