『ファウスト 第一部・第二部(全二冊)』ゲーテ著 相良守峯訳 (文庫本)
『ファウスト 第一部・第二部(全二冊)』ゲーテ著 相良守峯訳 文庫本 岩波文庫(赤 406ー2.406-3) 状態:B(並 二冊ともに古本として良好 天にヤケ、僅かなシミあり)
<梗概・第一部>
ゲーテ(1749-1832)はこの大作を24歳で書きはじめて82歳で書きおえ、83歳で没した。詩人の天才をもってしても完成に殆ど全生涯を要したのである。『ファウスト』第一部では、学問の無力に絶望した大学者ファウストが悪魔メフィストの助力を借りて官能的享楽の限りをつくそうとするが、それは心清き少女グレートヘンの痛ましい悲劇におわる。
<梗概・第二部>
グレートヘンの悲劇から立ち直ったファウストは次に美を追究することで生の意義を把握しようとして果たさず、最後に人類の為の創造的活動によってはじめて自己の救済に預かる……。脱稿した『ファウスト』第二部の原稿を前に、ゲーテは『私の今後の生活は全くの贈り物のような気がする」といってその完成の悦びを語った。(全二冊)
<店主ひとこと>
ゲーテの最高傑作。ファウスト博士、メフィストフェレス、グレートヘン……。魔術的な魅力に彩られた詩とその中に籠められた思想を読み解く、唯一無二の面白さ。