『なぜ古典を読むのか』イタロ・カルヴィーノ著 須賀敦子訳 (文庫本)

『なぜ古典を読むのか』イタロ・カルヴィーノ著 須賀敦子訳 文庫本 河出文庫 2012刊 初版 401頁 定価1200円 状態:A(美本)

 <梗概>
卓越した文学案内人のカルヴィーノによる、最高の世界文学ガイド。<古典とは、ふつう、「いま、読み返しているのですが」とはいっても、「いま読んでいるところです」とはあまりいわない本である>との古典の定義にはじまり、ホメロス、スタンダール、ディケンズ、トルストイ、ヘミングウェイ、ボルヘス等の古典的名作を斬新な切り口で紹介する。

 <著者>
イタロ・カルヴィーノ(Italo Calvino 1923-1985)

1923年キューバ生まれ。2歳でイタリアに帰国する。第二次世界大戦末期にパルチザン(一般民衆によって組織された遊撃兵)に参加、その体験をもとに発表した長編第一作『くもの巣の小道』がパヴェーゼらに絶賛される。他に三部作『まっぷたつの子爵』『木のぼり男爵』『不在の騎士』や、『レ・コスミコミケ』『柔かい月』『見えない都市』など。1985年没。

 <訳者>
須賀敦子(Suga Atsuko 1929-1998)

1929年兵庫県生まれ。聖心女子大学卒業。上智大学比較文化学部教授。著書に『ミラノ 霧の風景』『コルシア書店の仲間たち』『ヴィネツィアの宿』『トリエステの坂道』『ユルスナールの靴』など。訳書に、ギンズブルグ『ある家族の会話』、タブッキ『インド夜想曲』など。1998年没。

 <店主ひとこと>
冒頭の古典の定義がめっぽう面白い。扱っている古典は時代も国境も越えた縦断的な世界文学。魅力的な冒頭の一部を引用。

『古典とは、忘れられないものとしてはっきり記憶に残るときも、記憶の襞(ひだ)のなかで、集団に属する無意識、あるいは個人の無意識などという擬態をよそおって潜んでいるときも、これを読むものにとくべつな影響をおよぼす書物をいう。』


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