『服従』ミシェル・ウエルベック著 (単行本)
『服従』ミシェル・ウエルベック著 大塚桃訳 単行本 解説=佐藤優 河出書房新社 2015刊 重版 299頁 定価2400円(税別) 状態:A(美本 帯付き)
<帯文>
フランス大統領選で同時多発テロ。新聞・雑誌・ネットで反響続々、賛否渦巻く予言的ベストセラー。
2022年、フランス大統領選。既成政党の退潮著しいなか、極右・国民戦線のマリーヌ・ル・ペンと穏健イスラーム政党のモアメド・ベン・アッベスが決選投票に挑む。シャルリー・エブドのテロ当日に発売された近未来思考実験小説。
・全方位的にお勧めの本です。フランスの政治的・思想的・霊的な劣化という現実を自虐的なまでに鮮やかに摘抉。細部が異常にリアルで、もうほんとのこととしか思えない。――内田樹
・皮肉なユーモアをにじませつつ、一筋縄ではいかない作者ならではの狡知に満ちた物語を堪能させてくれる。現代文学の傑作といえるだろう。――野崎歓
・こんなことは起こらない……たぶん…いや、もしかしたら ――高橋源一郎
・ウエルベックは、”宗教”を越えた先、闘うべき対象の影を朧気に炙り出した。――上田岳弘
<著者略歴>
ミシェル・ウエルベック(Michel Houellebecq 1957-)
1957年生まれ。1998年長編『素粒子』が大ベストセラーとなり、世界各国で翻訳・映画化される。現代社会における自由の幻想への痛烈な批判と、欲望と現実の間で引き裂かれる人間の矛盾を真正面から描き続ける現代ヨーロッパを代表する作家。『ランサローテ島』(00)、『プラットフォーム』(01)、『ある島の可能性』(05)『地図と領土』(10、ゴンクール賞受賞)