『谷川俊太郎 詩選集1』谷川俊太郎著 (文庫本)
『谷川俊太郎詩選集1』谷川俊太郎著 集英社文庫 2005 初版 271頁 定価495円(+税) 状態:B+(古本として良好 若干波打ち)
<梗概・引用>
「……私はひとを呼ぶ/すると世界が振り向く/そして私がいなくなる」(『六十二のソネット』所収「62」より)。時代を超えて愛される谷川俊太郎の詩作のすべてから新たに編んだ21世紀初のアンソロジー。第一巻は処女詩集『二十一億光年の孤独』『愛について』『日本語のおけいこ』『旅』『ことばのあそびうた』など17冊の著作と未完詩篇より、1950~70年代の代表詩を厳選。巻末カラー付録に初版装丁選も。
<店主ひとこと>
谷川さんの詩は不思議です。まるで詩というものを読んだことがなくともちゃんと言葉を届けてくれる。読んでいると夕立のように言葉が身体中を駆けていく。言葉の雨を抜けると、からりとした晴天の心地と、透明色の水溜まりとが、胸の内にいつの間にか出来ている。その水溜まりを覗き込むと世界がひっくり返る。そこには自分の影が映っている……。喩えるなら谷川さんの詩は、そんな詩です。
※本文一頁目に日付の書き込み跡が殆ど気にならないくらいの薄さで書かれてあります。本の状態が気になる方はその点、ご留意ください。