華麗なるギャツビー(グレート・ギャツビー) フィッツジェラルド著 (文庫本)
『華麗なるギャツビー(グレート・ギャツビー)』フィッツジェラルド著 野崎孝訳 文庫本 新潮文庫 1974刊 重版 253頁 定価320円 状態:C(古本として並 経年ヤケあり)
<梗概・引用>
豪奢な邸宅に住み、絢爛たる栄華に生きる謎の男ギャツビーの胸の中には、一途に愛情を捧げ、そして失った恋人デイズィを取り戻そうとする異常な執念が育まれていた……。第一次世界大戦後のニューヨーク郊外を舞台に、狂おしいまでにひたむきな情熱に駆られた男の悲劇的な生涯を描いて、滅びゆくものの美しさと、青春の光と影がただよう憂愁の世界をはなやかに謳い上げる。
<店主ひとこと>
ウェスト・エッグの城のような大邸宅も、毎晩の絢爛たるお祭り騒ぎも、全てはただひとりを招く為に――。ギャツビーという底知れない謎を隠した男が抱いていた、緑色の灯の朧気な輝きを知るとき、語り手ニック・キャラウェイとともに、彼のことをただひとりの『親友』のように、きっと思うことが出来る。フィッツジェラルドが栄華な光の中に息を呑む美しさと、その輝きの中で喪っていくものを真摯に描き出した、歴史的傑作。訳者は、サリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』の定訳で有名な野崎孝氏。色褪せることのない物語。パラマウント映画のカバー装丁。